健康コラム①カルシウムの役割
カルシウムは、2つの重要な役割を果たします。
1つは骨の硬さを維持し、体を支えることですが、もう1つは「生命を維持する」という役割です。
体内にはおおよそ1kgのカルシウムがありますが、その99%が骨と歯にあります。それ以外にあるのはわずか1%で、その1%がまた偏った分布を示します。
細胞内のカルシウム濃度はふだん、細胞外のわずか1万分の1と非常に低いため、
細胞外から細胞内にカルシウムが流入すると細胞が興奮し、神経の情報伝達や筋肉の収縮などが起こります。
したがって、細胞外・血液中カルシウム濃度を正常に保つことは生命維持に欠かせません。
- コラム執筆
田中 清先生 - 神戸学院大学栄養学部教授、医師、医学博士。
日本骨粗鬆症学会や日本ビタミン学会など数々の学会でご活躍中。
