関節痛をやわらげる「グルコサミン」
■グルコサミンとは
関節内で、骨と骨との間でクッションの役割を果たす「軟骨」。その軟骨の主成分の一つがグルコサミンです。
体内で合成されるアミノ酸の一種で、軟骨をはじめ、爪や靭帯、皮膚、心臓弁などに存在しています。
グルコサミンは、軟骨を作るのに必要となるムコ多糖類の生成を促し、すり減った軟骨を修復する働きがあります。本来、体内で合成される成分ですが、年齢と共に生成量は減少します。
■欧米では早くから関節痛の治療に応用
関節痛の原因の中でも多いのが「変形性関節症」です。加齢により軟骨がすり減り、周囲に炎症を起こし、痛みにつながるものです。特に起きやすいのが膝で、中高年者に見られる「立ち上がったり座ったりする時に膝が痛む」「階段の上り下りがつらい」などの症状の多くは、変形性関節症によるものだと言えるでしょう。
この変形性関節症に対する、もっとも有効な成分であると言われているのがグルコサミンです。欧米では古くから関節炎の治療薬として利用されてきました。臨床実験も多く行われており、グルコサミンが変形性関節症の治療に有効であるという多くの報告がされています。